フルマウスディスインフェクション とは

歯周病治療は従来、歯周病に罹患された患者様の口腔内の細菌感染を減らすことを目的に、口腔内清掃(スケーリング、ルートプレーニング、歯周外科手術)などを患者様の免疫の状態と相談しながら 1ヶ月に1ブロックずつ、数ヶ月にわたって 歯周病根治的処置を行っていますが、この患者様の全身状態と相談をしながら数ヶ月に分けて行うというステップが逆に一度治癒向かっている組織に未処置部位からの細菌感染を惹起してしまい、当初予想されていた治癒効果の半分の成果しか達成できていないのではないという臨床的な問題点から、「これではいけない」と新たなコンセプトのもと考えだされた処置がFMDです。

FMDとは、まず術前に体の免疫を回復させた状態に持っていき、口腔内細菌感染の除去を行う手技に関しては、基本 1日もしくは2日の処置で終わらせてしまう、二次感染を起こさせないために考案された手技であります。

術前の体の免疫を回復させる方法として、食事療法、禁煙、睡眠指導、また歯肉縁上の歯石の除去 及び患者様自身で徹底した 口腔内プラークコントロールの実践までを行うものとし、それらがクリア出来た上で専門家によるPMTCを行い歯肉縁上の細菌環境の改善を図り、後は歯肉縁下の 処置を待つだけの状態にしておきます。人によっては、細菌性の毒素が粘膜から血管内に侵入して体調不良を起こすのを防止するため、ある程度の強さの抗菌剤を術前日より術後3日まで併用することもあります。術当日は4時間以上の時間をかけ 歯肉縁下の細菌感染を一気に除去していきます。またその後術後2週間にわたって3DSというドラッグリテーナーを用いた口腔内 殺菌法を併用していきます。 (3DSの項目参照)

FMDの意図する もうひとつの目的としては、口腔内細菌叢の優等化にあります。口腔内細菌はちょうどお花畑と一緒で、様々なバイキンが同じエリアに一緒に暮らしています。(口腔内フローラ)例えば春に焼畑を行ったとすると、夏にはまた同じ種類の草が同じ程度の分布で生えてきます。この焼畑を行った直後というのは 全てのばい菌は 焼畑を行う前と 同じ存在比率で、ただしその数だけが激減している状態です。FMDのもうひとつの目的の口腔内細菌叢の優等化は、ちょうど焼畑を行った直後に綺麗な花の種だけをいっぱい蒔いておくと、夏には 綺麗な花が一番多く咲き、雑草がほとんど生えない畑になっているというものです。単に化学物質で細菌数だけを減らしただけでは、またしばらくすると元の菌数に戻ってしまいますが、この激減のタイミングを見計らって人間の口腔内に有益な菌のサプリメント及び キシリトールなどの虫歯菌の栄養にならない物質を取っていくことにより、数ヶ月後の口腔内細菌叢は虫歯や歯周病の原因になるばい菌がごく少量だけしか存在できない環境に生まれ変わっています。

クオラムセンシングという言葉を聞いたことはありますか?これはバイキン同士は自分の周りに仲間になるばい菌がいないかどうかを化学物質をセンサーにしてお互いを知り合うことができるというものです。このクオラムセンシングを用いて、バイキンは自分の周りに仲間になるバイキンが多く存在する時のみに人体に有害な毒素を発生する(凶悪化する)ことが知られております。逆に言うと自分の周りに仲間になるばい菌がほとんど存在しなければ、「これは分が悪い」と思い、悪さをせずにじっとそこにいるだけの無害な菌であるということです。FMDの目的は悪さをするばい菌の数が少ない状態の口腔内フローラ(お口の中の善玉菌のお花畑)を作り上げることにより、完全除菌ではなく、ばい菌と共生しながらも、虫歯や歯周病を発現させないようにコントロールをしていこうというものになります。

また、歯周病菌の中には特に除菌しずらく(レッドコンプレックス菌)、歯周組織から血管内に侵入、全身疾患の原因となる菌も存在します。(歯性病巣感染)



このような細菌は特に除菌しずらく、従来の治療法では効果に限度があり、時間の経過とともに再発を繰り返します。このような細菌に対してもFMDは確実な成果を上げています。

FMDのコンセプトは、明確で実際に臨床ではかなりの成果を上げております。当院ではFMDコース一回(術前処置から、SKY 10 、PMTC、FMD 、術後3DSまでを一つのコースとして) 45万円(税別)で提供しております。分解型除菌水、キシリトールや、口腔内摂取善玉菌は高価ではありませんが、別会計となっております、併用することで所定の効果を期待できますので必ずご使用お願いいたします。
興味のある方は是非 一度 ご来院なさってください。




当院では、除菌システムを完備し「細菌数ゼロ」の歯科治療水で治療を行なっています。
定期的な第三者検査機関の細菌検査など、日々詳細な規則を順守し水質管理に努めています。
さらに、その治療水の残留塩素濃度(消毒効果)を常に10ppm以上に保ち、除菌しながら治療を同時に行なえる歯科治療を実施しています。(国の水道水基準値は0.1ppm以上)
詳細は、以下のページをご確認ください。
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